2024年6月30日(日)の作業記録です。東西ともにチナブ製作がメインとなって動いています。
チナブ製作
東ではチナブが順調に組み終わった状態でしたが、隙間が空いていたり、ズレてしまったりとなかなかカタチを固めるのに苦戦している様子です。
とりあえず下からの作業もやりやすいように、台に乗せて作業を進めることになりました。
竹をどのように詰めていくか、いろいろと試行錯誤しながら作業を進めています。ここから先がなかなか進まず、完成まで時間がかかることに。
西でもチナブ製作は苦戦しているようでした。一度組み終わったチナブを組み方が間違っているということで、結局一から組み直したりなど時間を取られています。
きちんと正しい組み方になっているか、チェックしながら進めています。
西ではほとんどの作業が終盤に差し掛かっているので、チナブ製作に人員が集中していました。組み直しとなりましたが、思ったよりも早く作業が進んでいます。
旗頭製作
西では旗頭の仕上げ作業に差し掛かっていました。一番旗のウチワのチェックをしています。
一番旗の飾りとなる梅の花を一つ一つ丁寧に取り付けています。
二番旗は彩色が終わって乾燥させているところでした。徐々に全体像が見えてきました。
東では旗頭の竹細工がまだ終わっていないので、青竹加工が続いています。
均一な太さ・幅の竹の素材がまだまだ必要なので、数名で丁寧に青竹を削っています。
二番旗の飾りとなる竹細工を編んでいる様子。この頃になると竹の加工も丁寧になっており、使いやすい素材で竹細工ができるので、編み込みもやりやすくなっているようです。
一番旗と二番旗の外周の飾りとなる竹細工。二個とも私が作りました。曲げていく工程で何度も竹が折れたので、補修箇所がかなり多くなりましたが一応完成です。
一番旗への障子紙貼り付けが終わり、内部の電飾へアクセスするための扉もきちんと稼働するかチェック中。
仕上がった一番旗へ竹細工も取り付けます。しかしこの作業を進めてしまうことで、後々布の縫い付け作業が難しくなってしまいます。組み立ての順序は重要ですね。
二番旗には下の写真のような袴(ハカマ)を取り付けますが、これも新調していきます。
ハカマの上部の輪っか部分は太めの竹を丸く加工して作ります。そのままだと曲がらないので、バーナーで炙りながら少しずつ曲げていきます。
竹を炙りながら一周するまで曲げました。これに赤く染めた麻紐を巻き付けていきます。
旗製作
津嘉山地域資料館の会議室では、西の大旗への文字入れ作業が行われていました。ペンキで「太平」の文字を塗りつつ、同時にドライヤーで乾かしています。
一番旗への文字入れが終わり、続いて二番旗への文字入れも行います。こちらは3人がかりで作業していました。
二番旗の「豐歳」の文字入れも終わりました。乾燥した後は両方とも裏側にも文字入れを行う予定です。
東でも太雅書道教室にて大旗への文字入れ作業を行っていました。
津嘉山児童館の近くの十字路にあるアパート「Heaven House21」の1階にある書道教室です。
こちらは書道の先生一人での作業。
この日は一番旗の「國泰」の文字入れをしていました。二番旗の「民安」は次週文字入れを行う予定だそうです。
カナチ棒製作
大綱用のカナチ棒は両端の面取りを終えてついに仕上がりました。長い間お疲れ様でした。
カナチ棒関連の製作はまだ残っています。展示用の台の製作です。4人がかりで切り株をひっくり返して、足の部分を加工していきます。
飛び出している根っこ部分をチェーンソーでカットしていっています。
さらに製作物がもう一つ。大綱曳き当日に使うカナチ棒の枕木を2つ作ります。
完成したカナチ棒を8人がかりで運んできました。凄く重そう。
綺麗に仕上がりました。あとは本番まで御物に保管しておきます。
道具製作
細かい道具の製作も続いています。女性用の太鼓、チヂンの色を綺麗に塗り直しています。
かなりの数があるので、4,5名で作業しています。色が薄くなったところや剥がれたところを補修していきます。
旗頭を支えるサスマタも製作中。
出来上がった旗竿の下部を保護する道具。実際には旗竿に保護道具と共にワラを詰めて、動かないようにしっかりとはめ込みます。
綱打ちで使用する木槌も仕上がりました。こちらはカナチ棒で使用した木材の余りを使用したものです。
その他
東では空き時間を利用して青年会が鉦鼓の練習をしていました。練習とはいえ、鳴り響く鉦鼓の音が体へピリピリと当たって、大綱曳きへ向けた気持ちの高ぶりを押し上げます。
西の御物にあった謎のオブジェ。「西(イリー)のカナ」だそうです笑
なぜか東の御物にも似たようなオブジェが!「そのまま東(あがり)」だそうです笑。だれのいたずらかわかりませんが、暑い中綱曳きへ向けた作業をしていてこれを見ると、なんだか和みます~
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