津嘉山大綱曳き/作業記録7月1日~6日

津嘉山大綱曳き

2024年7月1日~6日の作業記録です。各御物での製作はほぼ終了し、個人宅や津嘉山地域振興資料館での作業がほとんどとなっています。

チナブ製作

チナブ製作は西が先に仕上がりましたが、完成までに6~7回は組み直したとか。東は製作途中で、最後の仕上げの段階でストップしています。

【西】完成した西のチナブ

大旗製作

東の旗頭で使う大旗製作過程です。非常に大きな布を縫っていくので、かなり大変な作業です。

【東】一番旗を縫っている途中

完成した一番旗。個人宅でこのサイズのものを製作するのは大変だったかと思います。

【東】完成した一番旗

こちらは完成した二番旗。これら2つを書道の先生に引き継いで文字入れをしてもらいます。

【東】完成した二番旗

裏表の字入れが終わった一番旗。引き続き書道教室で二番旗の文字入れを行っているようです。

【東】文字入れが終わった一番旗

旗頭関連製作

旗頭の中でも製作が大変だったものの一つがムカデです。完成した大量の足の部分を胴体と繋げていく作業です。

【東】ムカデの足を縫い付けていく

こちらは既に完成したムカデの胴体部分。色とりどりの布が大量に重なっています。

【東】ムカデの胴体

胴体部分に足をつなぎ合わせてこのようになります。後は先程の写真のパーツとつなぎ合わせ、さらに頭と首部分を繋げて完成となります。

【東】ムカデの足と胴体を繋げた状態

ムカデは一番旗に付けるものですが、二番旗にはウナギと呼ばれるものを付けます。写真下にある過去のウナギを参考に製作中です。

【東】ウナギを製作中

紅白のきれいなウナギの完成。

【東】完成したウナギ

一番旗に使われる紐。布から編んでいっています。

【東】布から紐を編んでいっている

完成した西の巨大ジェーグヮー。こちらは一番旗、二番旗に取り付けられるものです。

【西】巨大ジェーグヮー

西の方がハンガーラックを使用して作ったそうです。その作り方を東にも指導していました。

【西】ハンガーラックを使用して巨大ジェーグヮーを作っているところ

いろいろと考えた結果、この手法を思いついたとか。まさに創意工夫です。

【西】ハンガーラックを使用して巨大ジェーグヮーを作っているところ

西の方に指導してもらい、約3時間かけて東も無事巨大ジェーグヮーを作ることが出来ました。全長約75cmと大きいです。

【東】仕上がった巨大ジェーグヮー

道具製作

女性用の太鼓、チヂンに取り付けるストラップでしょうか。四つ編みで作っています。

【東】チヂン用のストラップを四つ編みしている

仕上がった四つ編みをチヂンへ付けていく作業。

【東】チヂンへストラップを付けていく作業

チヂン用の打ちブク(バチ)の先端を作っています。麻紐を巻いて丸みを作っていきます。

【東】チヂン用の打ちブクを作っているところ

他にも多くのジェーグヮーを追加で製作したようです。

【東】製作したジェーグヮー

旗頭製作

遅れている東の一番旗ですが、少しずつ完成に近づいています。

【東】一番旗のエッジに金のラインを貼り付けている

さらに一番旗の中央に付ける風車も仕上がっていました。

風車の骨組みは丸津鉄工所の方が成形したそうです。きれいなカタチに仕上がっています。それに女性の方々が布を付けて完成したようです。

旗頭用竹細工製作

旗頭用の竹細工は私自身かなり関わったので、記録のために製作手順を簡単に残しておきます。
今回はクロスしている竹が15本、らせん状の竹1本、計16本で作ります
まず一列だけ六角編みをしておきます。横に竹を一本通して、その上下も一列ずつ写真のように編んでいきます。そして中央とその上部を紐や結束バンドなどで仮止めしておきます。クロス用の竹が一本不足している状態です。

竹細工の手順1

ペットボトル(今回使用しているのは1リットルの炭酸用ペットボトル)に斜めに巻き付けて、紐で仮止めします。一周回ったところに斜めに竹を一本追加して端同士を編みます。その後、上方向へどんどん六角編みをしていきます。

竹細工の手順2

まっすぐ編みたい場合はペットボトルをズラしながらどんどん編んでいきます。

竹細工の手順3

今回は円形に編んでいくので20cmほど編んだらゆっくりと曲げて、ある程度曲がったら続きを編むという作業を繰り返して曲げていきます。曲げた竹細工は元に戻ろうとする力が働くので、紐などで固定しながらやります。

竹細工の手順4

出来上がり。これは東の二番旗の結び目に使用します。後々、この時点では円形に繋げないほうが良いことが判明します。布を貼る作業が難しくなるためです。布を貼った後に閉じた円形に仕上げる手順だとスムーズでした。

竹細工の手順5

同じような手順で2つ目の竹細工も完成。この円形の竹細工を二番旗の結び目に使用します。

【東】二番旗の結び目に使用する竹細工

慣れてきたら一日で屋根を越えるくらい六角編みができるようになりました。これも二番旗で使用する竹細工になります。

【東】二番旗で使用する竹細工

カナチ棒製作

カナチ棒は仕上がりましたが、カナチ関連の製作は続いています。カナチ棒の切り株を台座へと成形する作業です。

【東】カナチ棒の台座を製作中

まだまだチェーンソーの出番があります。

【東】カナチ棒の台座を製作中

こちらは大綱曳き当日、カナチ棒を置いておく枕木として使用予定です。このあと加工していきます。

【東】カナチ棒の枕木

こちらのパイプはカナチ棒を持ち上げる練習用に用意したもの。現時点で100kgあるようです。パイプの中に重りを追加しながら持ち上げる訓練をやるとか。一体何キロまで重くするんでしょうか…

【東】カナチ棒を持ち上げる練習に使用する予定

シタク衣装・道具製作

シタク用の衣装が津嘉山地域振興資料館へ届いていました。今回の衣装は生地だけを選んで、業者へ製作を依頼したそうです。

シタクの衣装

東はシタク関連の製作物を津嘉山地域振興資料館で行っています。

【東】シタクの持つ道具を製作中

出来上がった矢と矢を入れる袋。

【東】シタクの矢

シタクの兜も仕上がりました。

【東】シタクの兜を製作中

シタクが持つ弓と薙刀。

【東】シタクの弓と薙刀

シタクの持つウチワも作りました。

【東】シタクのウチワ

シタクの装備品一式を身にまとってみました。ちょっとサイズが合わないかな笑

シタクの装備を身に着けてみた

大人が装備するとしっくりきます!実際にシタクの方々が衣装とともに装備品を身にまとう姿が楽しみになります。

シタクの装備品

その他

東御物に飾られていた二番旗のウフムスンの小型模型。電気コードでしょうか、わかりやすくて可愛いです。

こちらは津嘉山大綱曳きのLINEグループにアップされていた写真です。なんと津嘉山保育園の宮城美智子先生が製作した旗頭だそうです!左が西の一番旗、右が東の二番旗。素晴らしい完成度です!

津嘉山地域振興資料館のホワイトボードに書かれていた綱打ちのメモ。全部で82本、全長2800mを超える綱を作るとか…

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