2024年7月8日(月)~13日(土)の練習風景と作業記録です。
旗頭関連製作
東の一番旗が仕上がって津嘉山地域振興資料館へ届けられていました。表と裏に文字を入れています。「國泰」の文字が綺麗に仕上がっていました。
こちらの一番旗は6月30日に書道教室で文字入れを行ったものです。
東の二番旗のハカマが個人宅で製作されていました。西は既にハカマの製作が終わっており、東にその製作指導もしてくれています。クランプを使用してハカマを吊るすアイディアも伝授してくれました。
西の製作を踏まえて、それを改良したカタチで東のハカマを作っていました。見た目がきれいに見えるように前後を交互に入れ替えてハカマの束を結んでいっています。さらに結んだ後は横方向へ織物のように余った麻の束を織り込んでいっています。
前回製作したハカマは、仕上がった円形の竹の部分を全て布で包んでいたため、綺麗な麻の束の模様が見えなくなってしまったようです。今回はその模様を活かすために、布では包んでいません。その代わり下地となる竹の色が見えないように、先に円形の竹を赤色の布で包んで、その上から赤く染めた麻の束を結んでいるので、綺麗に仕上がりました。
津嘉山地域振興資料館では東の二番旗の製作が進んでいました。大きな締太鼓のような旗頭に金色の折り紙を貼り付けています。
東の二番旗用の竹細工に布を被せていっています。
東の二番旗の仕上がったウナギ袋に円形の輪と紐を付けて完成。
ようやく仕上がった二番旗の竹細工。曲げるのが非常に難しかった部分です。
仕上がった西のムカデ。一番旗に付けます。
足の作りもそうですが、頭のカタチや触覚など西と東ではかなり作りが違います。
西の一番旗の旗頭中央に付けるワラ。綱打ちのときに穂がついたワラを探し出して、それを使って竹細工に結んで仕上げたそうです。
西の一番旗の梅の花の中央に取り付けています。
一番旗の横の飾りにはたくさんの梅の花も取り付けています。
道具製作
シタクが持つ道具製作。矢を入れる袋を作っています。
東の一番旗のウチワ。これを4本製作中です。
東の子シタクが持つ流し旗「清雲平安」。
西の子シタクが持つ一筆書きの流し旗「如実仰我君」。首里の王様への尊敬と感謝の意味が込められているそうです。西の流し旗は下部に切れ目が入っています。
完成した大綱用のカナチ棒を載せる台。大綱終了後に津嘉山地域振興資料館に飾られる予定です。
津嘉山地域振興資料館で数名の女性の方々が手作りしているワラジ。鉦鼓隊が大綱曳きで2日間履くよていなので、たくさん製作しています。
板に釘を刺して、それに縄をかけて作っていました。まずは一本の縄で2つの輪っかを作ります。縄の先端は鼻緒として使い、更に足首に巻いて固定するため長めに残しておきます。
もう一本の縄を横方向に左右を行き来しながら編み込んでいきます。
先ほど残しておいた縄の先端2本を内側に通します。これが鼻緒の位置になります。
続けて横方向の縄を編み込んでいき、鼻緒の紐を通す乳(ちち)と呼ばれる穴を作るため、小さな輪っかを二箇所用意して、引き続き編み込んでいきます。
カカト近くまで編み込んだら、最初に釘に引っ掛けていた2個所の紐の輪っかを重ねて、編み込んでいた紐で縛って固定して出来上がりです。
仕上がったワラジを履いてみます。鼻緒から出た2つの紐を左右の乳に通して、さらにそれをカカトの穴へ通します。
最後に余った紐を足首へ巻いて固定します。
何度もワラジを作っていくうちに徐々に上達していったそうです。そうなると最初に作ったワラジの粗が見えてきて、結局分解して作り直したものも多々あったそうです。完成度へのこだわりが感じられますね!
練習風景
7月に入って毎日のように様々な練習が続いています。写真で紹介していきます。
旗頭のメンバーはかなり慣れてきた様子です。おそらく本番の旗頭よりも少し重いであろう練習用旗頭を使って練習を続けています。
編集終了後に練習用旗頭を見たら、タイヤの隙間に水入りのペットボトルを入れていて重くしていくことがわかります。
旗竿にも2個所、ペットボトルを縛り付けて重くしていました。
棒術も徐々に上達してきて、息のあった練習をしていました。
西の棒術の先生。完成度を高めるためしっかりとした指導が続きます。
女性の方々はステージ付近で練習を行っていました。津嘉山地域振興資料館のホールは綱打ちで作った綱でいっぱいです。
その他
シタクの衣装が届いて試着。カッコいいですね!
各種メディアの取材も多くなってきました。実行委員長がラジオ沖縄の生中継に対応。
棒持ちの男性が胸に付ける字章のワッペンが届いていました。字章の下にはウーンナ大綱曳きの文字が入っています。
おまけ。ワラジの作り方を教えていただいたので、自宅に帰って麻紐でミニワラジを作ってみました。
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