2024年6月16日の作業記録です。まだ梅雨の期間中ですが、日曜は作業がしやすい曇り天気でした。序盤多くの人員が必要だった青竹の削り出しでしたが、徐々に様々な道具製作へと作業内容が移行している感じです。
青竹加工
東はまだまだ竹細工用の素材が足りていないので、数名で青竹の削り出しを行っています。地味ですが5月からずっと続いている作業です。
こちらは竹細工をしています。二番旗に使用する飾りの骨組みになるものです。
西ではチナブ製作の話し合い。竹をそのまま編んでいくので、大人数での作業になりそうです。
西では既にチナブの素材となる竹の準備をしていました。節に着いている枝などを切り落としていく作業です。
道具製作
大綱曳きにまつわる様々な小道具の製作も順調に進んでいるようです。こちらはシタクが持つ薙刀でしょうか。
出来上がった武器を手に向かい合う二人。楽しそうですね笑
東でも同様の武器を製作中でした。
シタク、または鉦鼓隊の頭飾りでしょうか。丁寧に色付けをしています。
旗頭を支えるサスマタ。東では以前まで左のように作っていたようですが、これだと旗に引っかかるということで、右のように先端を丸めて改良しています。
サスマタ先端部分を竹へ接続中。
麻紐を巻き付けて補強しています。
麻紐を巻いた部分に、水で薄めた木工用ボンドを塗ってガッチリ固めています。
シタクが持つウチワでしょうか。小道具作成中です。
西では女性用の太鼓(チヂン)へ色を塗っていました。梅の花の模様と縁を黒く塗っています。
スネーイなどで、曲がり角に差し掛かるたびに花火を打ち上げていますが、その花火を打ち上げるための道具(ボーバー)を作っています。
東のボーバーは一足先に作り始めています。西と少し作りが違うようです。
西に遅れて東も打ちブク(女性用の太鼓を叩くバチ)を製作中です。白で塗って、テープでらせん状にマスキングした後、赤で塗っています。マスキングテープを剥がせば紅白の打ちブクの出来上がりです。
西では個人宅で流し旗の文字入れが行われていたようです。大量にあるので手分けして書いています。
旗頭製作
西の一番旗(左)と二番旗(右)。紙を貼り付けてカタチが見えてきました。
青年会の方が一番旗の梅の花の部分に色を塗っています。集中!
東の二番旗。古い障子紙を使って型取りしています。
旗頭を飾る紐も手作りです。アイロンがけした2色の布をねじりながら合わせて、一本の紐に仕上げていきます。
2つのドリルを使って編んでいるようですが、バランスが崩れると直ぐに変なねじれ方をするようで、なかなか大変な作業です。
さらに旗頭を飾る短い紐も手作りしていました。こちらでは2色の紐を足に引っ掛けて、手作業でねじりながら編んでいました。
仕上がった紐がこちら。小さな紐でも布から手作りでやるんですね。とても細かい作業です。
旗頭を包む丸い飾りの竹細工。曲げながら編んでいって、最終的には一周するようにします。何度も失敗して5回目でようやく完成まで行けそうです。
旗竿製作
東では旗竿製作が続いていました。長く使うものなので、しっかりと補強しています。
カナチ棒製作
大綱用のカナチ棒のカタチが大分見えてきました。仕上げまでもう少し。
御願綱(毎年用)の小さめのカナチ棒は最後の仕上げに取り掛かっています。両端の面取り部分を丁寧に削っています。
最後はカナチ棒の両サイドに穴を開けて完成です。この穴はカナチ棒を井戸に沈める(保管の際の防虫のため)ときにロープを通す穴のようです。
新(左)旧(右)カナチ棒を並べてみました。サイズはほぼ一緒。もちろんですが、新カナチ棒はとてもきれいに仕上がりました。
御願綱用のカナチ棒が仕上がったということで、カナチ棒製作に活躍した桃原武志さん(津嘉山区副区長)との一枚!
RBCの取材
この日はRBC(琉球放送)の取材があったようで、大綱曳きに関わっている方たちがインタビューに答えていました。
東の親頭、桃原和也さんです。
西の青年会の方もインタビューを受けていました。
西の大屋でインタビューを受ける津嘉山青年会長の大嶺結知郎さん。
インタビューを受ける西の親頭、與座謙作さんと與座正夫さん。
津嘉山地域振興資料館では津嘉山区長で津嘉山大綱曳き実行委員長の金城清さんがインタビューを受けていました。
西のあしびなーでは鉦鼓隊が取材を受けていました。
放送日は把握していませんが、今回取材を受けた皆さんの、大綱曳きに対する思いをTVを通して広く知ってもらいたいですね。
この日、東では作業終了後にちょっとした慰労会。みなさんお疲れ様でした。
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