津嘉山大綱曳き/作業記録5月12日

津嘉山大綱曳き

2024年5月12日(日)。この日から津嘉山大綱曳きへ向けた本格的な作業がスタートとなりました。日曜日ながら、朝9時頃から東西多くの区民が集まって作業を開始。大綱曳きの準備は多くの作業工程があり、それぞれ役割を分担して進めていくことになります。

青竹削り

まずは青竹のカット作業。採取したすべての竹(東西それぞれ250本)を4m50cmにカットして揃えていきます。丸ノコでどんどんカットしていきます。

カットされた青竹は、流れ作業で、節まわりの枝をカマなどできれいに切り落としていきます。

これらの竹は竹細工の素材として使用されるので、細く加工していく必要があります。そのために、まずはカマやナタで半分に割ります。

割った竹をさらに半分にします。

ある程度細くなった竹を、今度はカマやナイフを使って削り出していきます。厚みを薄くし、幅を1㎝程度に均一にする必要があります。

削って仕上がったものです。ここまで仕上げるのに結構な労力を必要とします。

カマやナイフを使用して竹を削っていきます。この作業が一番人手を必要としているので、多くの人たちが取り掛かっています。

竹は厚みだけでなく、幅もある程度均一に調整しないといけないので、長い竹の幅を整える作業は丁寧さを求められます。

カヌチ棒作り

まずはカヌチ棒を乗せる足場を作ります。

足場を作っている間に、現在のカヌチ棒を井戸からだし、サイズを確認しています。毎年行われる綱曳きで使用されるカヌチ棒を作るための参考にします。

ユニックを使用して足場にカヌチ棒を乗せる準備をします。

いよいよカヌチ棒の制作開始です。まずは樹皮を剝がすため、皮剝がし用に改造したカマを使用して松の皮を剥いでいきます。

大きめの枝はチェーンソーで切り落としていきます。

すべての樹皮を剝がさないといけないので、重たい樹木を回転させながら作業を続けていきます。

樹皮剥がし専用の手作りカマです。20年以上前に作られたようです。二つのカマを向かい合わせて溶接しています。両手で扱えるので、しっかりと力を入れて皮剝がし作業ができそうです。

電動カンナも用意しています。今回は試しに使用しています。本格的に削るのは次回からになりそうです。

大綱用のカナチ棒はある程度終わったので、続いて小さめのカナチ棒もユニックで足場に設置します。

こちらのカナチ棒も樹皮を剥がしていきます。大綱用の樹木と違って、真っすぐで作業しやすそう。

ここでも大人数で樹木の皮を剥がしていきます。

電動カンナで軽く仕上げて、本日のカナチ棒作りの作業はいったん終了です。

旗頭作り

過去の大綱曳きで作られた旗頭を見ながら制作工程を確認しています。

旗頭の飾りの外周を測っています。今回も同じサイズの旗頭を作成します。

円筒形の構造をどうやって作るか考え中。竹の厚みがあると曲がらないので、火で炙りながら曲げたほうが良いか検討中。

円筒形部分の骨組みは5mm程と厚みがあるので、加工が難しそうです。

編み込まれている部分は厚みが1mm程度とかなり薄い。この材料が大量に必要になるので、竹の削り出し作業は人手が必要です。

ひし形の旗頭は中央に扇風機のように羽が回転するよう構造があるので、これをどうやって作るか考えています。

編み込みの構造を確認。かなり複雑な編み方で、一番時間がかかりそうな作業になるかと思われます。東にはこれを編み込める人が居ないので、試行錯誤しながら作っていくことになります。

西、旗頭の構造を確認。旗頭は飾りつけも多く、細かい飾りつけなどは女性も協力しながら作成しています。

西、旗頭の飾りの編み方を確認中。太さを均一にするため、ビール瓶ほどのサイズのものに合わせて編み込んでいくようです。

道具作り

大綱曳きでは太鼓の打ちぶくも作ります。太鼓を叩くバチのようなものでしょうか。

採取してきたユーナの木を適切な長さにカットし、きれいにしていきます。

カットされたユーナの木は東西の御物(グムチ)で保管しておきます。

旗竿作り

旗頭の旗竿を作ってきます。
まずは素材となる竹に油を塗っていきます。これは防虫・つや出し効果のほか、衝撃などによる傷がつきにくくなるとのことです。

東は後日この作業を行いました。

油を塗った後は、次の作業まで寝かせておきます。
軒先に竹置き場を作って保管しておきます。

大綱曳きへむけた作業初日は17時頃まで続きました。
参加した皆さん、本当にお疲れさまでした。

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