2024年7月28日(日)。大綱曳き2日目。メインの大綱曳きが終わり、昼過ぎからの準備だったこともあってか、皆さんの表情は初日の緊張感のある面持ちとは違い、精神的にも体力的にも少し余裕ができたような雰囲気が感じられます。
※このサイトの管理人が大綱曳き当日は東の撮影担当だったので、東の写真が多めとなっております。西の方々、大変申し訳ございません。
2日目準備
14:00を過ぎた頃、まずは鉦鼓隊が勢いよく音を鳴らし始めました。
御物では綱頭やチンミ人が衣装に着替えています。
顧問の方々も集まって、準備万端です。
集合写真
会場となる津嘉山小学校グラウンドでは実行委員会の集合写真撮影が行われていました。
集合写真撮影後、個別写真撮影会になりました。せっせと撮影するサイト管理人。
たくさんの方々の写真を撮らせていただきました。写真を何らかの手段でお渡し予定です。
道ジュネー
16:00を過ぎた頃、東西の道ジュネー開始です。東ではボーバー持ちが先頭に進んでいきます。
この日も猛暑日。非常に暑い中道ジュネーが続きます。
東の道ジュネーがグラウンドに到着。前日役目を終えた大綱が、グラウンドに横たわって東西の到着を待ちます。
会場を撮影中本部に寄ると、大綱曳き実行委員会の事務局長髙良星一郎さんがいました。2日間暑い中での局長のお仕事お疲れ様です。
東に続き西の道ジュネーも到着です。
この日は子シタクも熱中症に負けず頑張っているようでした。水分補給はこまめにしていたようです。
東西の道ジュネーが到着してグラウンドに入場してきます。
前日ダウンしていた鉦鼓の二人も頑張っています。
道ジュネーがグラウンドを周り、それぞれ定位置に到着しました。
東西の旗頭が揃いました。
グーヤマーチ
先日の流れと同様に、東西のドラ打ち4人が出てきて、ドラを激しく打ち鳴らします。
東西の棒持ちが掛け声とともになだれ込んで、渦を巻くように周りながら棒を掲げます。
東西チンミ人を先頭に一歩ずつ後退していき、シタクをチナブに乗せる準備に入ります。
シタク寄せ
東西シタクをチナブに乗せて一歩ずつ中央へ寄せていきます。今回は西のシタクも3名揃っています。
シタクの下では、多くの棒持ちの男性たちが棒の先端でしっかりとチナブを支えています。
カナチヌジ(カナチ棒抜き)
シタク寄せが終わった後はカナチヌジ(カナチ棒抜き)です。先日とは違い、落ち着いた雰囲気で東西協力して大綱からカナチ棒を抜きます。
抜いたカナチ棒はカナチ人4人で運び出します。
山垣綱曳き(こども綱曳き)
カナチ棒を抜いた後は東西それぞれの綱の先端に付いていた手綱を取り出して、山垣綱曳き(こども綱曳き)の場所へ移動します。
山垣綱曳きは津嘉山の住宅街の中にある小さな道で行われます。同行できなかったので写真はありませんが、西側が勝利したようです。その後、綱は近くにある山垣橋へ運ばれ、厄を込めた綱を橋から川へ落としますが、近年では河川への投棄は環境問題に繋がることから、綱はすぐに回収されその後廃棄されます。
棒術
山垣綱曳きが行われている間、会場では東西の棒術が披露されています。
親子対決かな。
姉妹対決。
カップル対決?!
親子対決。
こちらも親子対決かな。
ちびっこ対決。
東でも三人棒を披露していました。
その間、女踊りや鉦鼓隊の音も聞こえてきます。
例年の御願綱では見られない、多くの方々が棒術を披露しました。
各御物へ
日もだいぶ傾いた頃、山垣綱曳きを終えたこどもたちが会場へ帰ってきて、棒術披露も終了です。最後は東西御物への道ジュネーが始まります。
東西のスネーイが退場するまでの映像を下記の記事でご覧になれます。
東西のスネーイが全て退場し、会場には大綱だけが残されました。
東西の御物まで道ジュネーが続きます。
日が落ちて暗くなってきました。スネーイの皆さんは2日間最後まで気を抜かず、声を上げ踊り、鉦鼓を鳴り響かせ、旗を踊らせながらの道ジュネーでした。本当にお疲れさまでした。
東御物では到着した後、こどもたちによるミニ一番旗踊らせ大会が始まりました。この子たちもいつか本物の一番旗を踊らせる時がくるでしょう。
大綱曳き慰労会
2日間の大綱曳きが終わり、最後は慰労会です。東のみになりますが、その様子を撮影しました。お姉様方も最終日はごきげんな感じで参加していました。
鉦鼓隊のみなさん2日間本当にお疲れさまでした。
2日目も西の方々が東の慰労会へ来ていました。無事に大綱曳き2日間が終了し、みなさんホッとしたのか和やかなムードです。
津嘉山大綱曳きを終えて
今回の津嘉山大綱曳きは、様々な理由で21年ぶりとなってしまいました。しかし、区民の方々で協力し合って様々な困難を乗り越え、大きな伝統行事を成功に導くことができました。この体験は多くの区民の信頼関係をより一層強めたのではないでしょうか。
今回の大綱曳きを体験した若い方々が、近い将来「大綱曳きをやりたい!」と声を上げてくれることを期待しています。その時はより一層区民の団結が強くなるでしょう。今後も津嘉山の伝統が未来の世代へ継承され続けることを切に願います。
最後に、実行委員会へ参加するきっかけをくれた髙良星一郎さん。記事を作る上で写真や情報を提供いただいた神里守さん。素敵な写真素材をたくさん提供いただいた城間弘史さん。製作過程の写真をいただいた金城洋子さん、桃原和也さん。またLINEを通して様々な情報提供をいただいた方々。この場を借りてお礼を申し上げます。
今回の4カ月にわたる大綱曳きの記録が、津嘉山区民のみなさんによって何度も読み返してもらえるような、思い出のアルバムの一つになれば幸いです。
それでは皆さん、また来年の御願綱で会いましょう。
津嘉山大綱曳き実行委員会
広報、撮影・記録担当 金城光友
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