津嘉山大綱曳き/作業記録5月26日

津嘉山大綱曳き

2024年5月26日(日)。この日は津嘉山大綱曳きに向けた3回目の準備作業でした。東御物構では、前日の大雨で水たまりが出来ていたので、溝を掃除するところから開始。

【東】溝には雑草が生い茂っており、それが雨水をせき止めていたようです。

またこの日は作業風景の撮影ということで、シネマ沖縄さんが参加していました。西のみなさんちょっと緊張気味。

【西】間近で撮影されながらの作業で、少し緊張気味。

今回も各作業ごとに進行状況を見ていきましょう。

青竹加工

旗頭の飾りつけを作るための材料となる青竹の加工作業。一番人手が必要な作業です。
【西】この日は作業3回目となるので、作業工程が効率化されてきています。まずは電ノコで竹を細くカットしていきます。

【西】電ノコで細くカットしていく。

【西】続いて竹の厚みを削る作業。機械で行っています。

【西】機械で竹の厚みを削って薄くしていく。

【東】西が先に導入していた青竹の厚みを調整するための機械ですが、この日から東も導入。先に使っていた西の人から削り方のコツを教えてもらいます。

【東】機械の扱い方を東へアドバイスする西の人。

【東】機械である程度削って薄く出来るようですが、薄くするにも限界があるようで、やはり最後は人の手による調整が必要とのことです。

【東】機械で削った後は薄くする作業。カンナを使うのが一番効率良さそうです。

【東】竹の厚さの調整でサンダーを使う人もいました。こちらもかなり効率良さそうですが粉塵が多くて大変そう。

【西】やはり基本は手作業。カマや小刀などでしっかりと確認しながら厚みを整えます。

【西】少しずつ竹を加工する人員は増えてきていますが、やはりまだ東西とも人手不足のようです。

【東】竹の幅を等間隔にする工夫もしていました。等間隔に設置した刃の間に竹を通して、等間隔に削れるようにしています。皆さんそれぞれ効率化を考えながら創意工夫しているようです。

【東】削り終わった竹はこのように水につけておきます。そうすると加工がしやすくなるようです。

カヌチ棒製作

【東】この日の朝は人数が少なかったので、カヌチ棒の土台となる切り株の樹皮をはがす作業を行っていました。

【東】切り株の樹皮剥がしがほぼ完了。余分な根もカットしていました。

【東】午後からカヌチ棒の削り出しも始まりました。地道な削り出しで徐々にきれいな直線が見えてきています。

【東】皮剥がし用の手作りカマですが、何度も使っていると切れ味が悪くなってきます。刃を研いで切れるようにしています。

【東】毎年の綱曳きで使用するカヌチ棒は電動カンナでの削り出し作業。きれいな仕上がりになってきました。

【東】大綱曳き用のカヌチ棒も電動カンナで削ります。こちらはまだまだかかりそうです。

旗頭製作

【東】一番旗の旗頭の骨組みを吊るしながら仕上げていきます。

【東】一番旗の骨組み。中央に軸を通し、羽が風を受けて回る仕組みを作っています。

【東】西の人から旗頭用の飾りのムカデを作る工程を指導してもらっています。21年ぶりの大綱曳きで、制作工程を指導できる人が不足しているので、東西問わず、津嘉山区民が協力し合って作り上げていきます。

【東】旗頭に使われる装飾品などは女性の方々が役割を担当しています。ムカデに使用する布生地を確認しています。

【東】旗頭を保管するときに使用する土台も新しく作り直しています。

【東】一番時間のかかる作業が旗頭の赤い装飾部分です。こちらの中身は薄く削った青竹を編み込んで作り上げていきます。

【西】旗頭の編み込みの部分。試作でしょうか、きれいに編み込まれています。

【東】西の試作を参考にして、試行錯誤しながら編んでいきます。

【東】結束バンドを使いながら丁寧に編んでいっています。こういった工夫で作業がやりやすくなります。

【東】旗頭の装飾の先端部分の編み込み。しっかりとしたカタチでよく出来ています。

【東】旗頭の一番大きな丸い装飾部分の編み込み。どうにか編み込みがうまくいきました。実は私もこの編み込みのお手伝いをしていました。徐々にきれいに編み込めるようになり、慣れてくると楽しい作業でした。

【西】旗頭の上部の軸部分を製作中。

【西】ノミを使用して器用に加工していきます。

【西】細部までの作り込みが凄く、とてもきれいな曲線です。非常に丁寧に作り込んでいて、まさに職人技です。

旗竿製作

【西】朝から大人数で補強用の針金を巻きつける作業から開始

【西】針金を巻きつける作業は数名で連携しながらの作業となります。

【西】旗竿の内部を磨いています。

【東】前回作成した軒先の旗竿置き場をしっかりと活用しています。

【東】こちらでも旗竿の補強のための針金巻きを行っています。

【東】補強用に巻き付けた数本の竹を等間隔に配置するために調整しています。

【東】下から見た旗竿。竹の上から、更に六等分した竹を重ねて補強しています。

【東】その上から麻紐をキツく巻き付けて補強しています。

【東】節ごとにやっている針金での補強。特に持ち手部分はしっかりと補強しています。

道具製作

【東】鉦鼓隊の鉦鼓(金属で出来た太鼓のようなもの)を叩くバチをたくさん届けてくれました。個人的に手作りしてきたようです。

【東】ユーナの木の使い方のアドバイスをもらっています。太いのは鉦鼓隊用の太鼓のバチ、細いのは女性用の太鼓のバチとして使う予定。

【東】ユーナの木の削り出し。まだたくさんあるので、時間がかかりそうです。

【東】チナブ(人乗せる台のようなもの)も新しく作り変えます。過去のものを参考にしながら組み立てていく予定です。

チナブについては以下の記事で説明しています。


【東】この日の作業は早めに切り上げました。台風が近づいているとのことなので、念の為台風対策をしておきます。テントもそのままだと危ないので片付けておきます。

【西】こちらも早めに作業を終え、テントを片付けています。

【西】終わりのミーティング。まだ人手が足りないので、ぜひ友人を誘って来てほしいとのことです。

大綱曳きの準備も3回目となり、みなさん作業が慣れてきた様子です。しかしながら作業量が多く、まだまだ人手が必要な状態です。東西ともに多くの方々の参加をお待ちしております。

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