2024年5月9日、津嘉山大綱曳きで使用する竹が津嘉山地域振興資料館に届きました。
大綱曳きでは綱曳きにまつわる道具などを新調するので、それらを作成するために様々な材料を調達する必要がでてきます。大綱曳きでは多くの竹を制作物の材料として使用しますが、今回の竹は旗竿とチナブを作成するためのものです。
竹16本が届く
竹16本が届きました。長さは6.5m、竹周りは太いところだと22cmほど。
鯉のぼりなどの竿としても使われることがあるだとか。
竹は東と西にそれぞれ8本ずつ分けて、それぞれで旗頭とチナブを作っていく予定です。
本来は使う前に、竹をきれいに真っ直ぐにするための加工をするようですが、これらの竹はきれいなので、矯正せずにそのまま使えそうですね。
近くから見ると結構分厚いです。
旗竿とは
今回、竹で作る旗竿(「ハタゾー」と言うことも)とは、綱曳きで活躍する旗頭の一番長い棒の部分です。実際に旗頭を担ぐ人が掴む部分ですね。
写真は2023年の東西の旗頭です。
これらの旗頭はこのときが最後の役目ということになり、今回作る旗頭が次の大綱曳きまで使われることになります。
チナブとは
もう一つの制作物は「チナブ」というものです。
チナブとは、「シタク」という3人の按司(アジ、琉球時代の首長)親子が乗る台(チナブ)のことで、大綱曳きではこのシタクの服装も再現され、チナブに乗って登場します。
山原竹とシマ竹で編んだ板状のもの。
津嘉山地域振興資料館内の掲示物より
綱曳き前に東西のシタクが対峙する場面で、シタクは六尺棒で支え上げられたチナブに乗る。
長辺3.6メートル、短辺1.9メートル。1組14本を一列に揃え、斜めに交差させてひし形に編まれていますが、六尺棒で支えるため、水も漏らさないほどしっかりと編むことが必要。
また、チナブを頑丈に仕上げ、上に乗ったシタクが足を踏ん張れるようシマ竹を通している。
写真は津嘉山地域振興資料館内に掲示されていたものより。
大綱曳きではすべての道具類が新調されるので、制作物が多く人手が必要となっています。
もし興味を持たれた方がいましたら、ぜひ、楽しみながら地域貢献してみませんか?
21年ぶりの大イベントなのでこの機会に参加しましょう!
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