2024年7月14日(日)。この日は追加の綱打ちの日で、綱頭を中心に多くの方々が集まって津嘉山地域振興資料館前でまだ仕上がってなかった綱を作っていました。
その裏では他のメンバーが旗頭やチナブの完成に向けて作業をしていたので、紹介していきたいと思います。
津嘉山地域振興資料館での作業
この日、朝早く西の御物から完成したチナブが届きました。チナブを持ち上げる練習をするため、本番当日まで資料館で保管しておくためです。
資料館の会議室では東の旗頭製作がまだ続いています。一番旗の竹細工に布を被せる作業が難航していました。製作手順として旗頭に取り付ける前に布を被せるべきだったようです。
こちらは東の二番旗の結び目の部分。こちらも竹細工に布を被せていますが、閉じた輪に布を縫い付ける作業は大変だったようです。
東の一番旗に付けるムカデの頭が完成していました。2回前の大綱曳きのデザイン(写真左)に戻すということで、それを見本に新しく木彫りで作っています(写真右)。
ちなみに前回の大綱曳きのときに作られたムカデの頭はこちら。このときだけかなり違ったデザインで作られたのがわかります。これも近くで見るととても綺麗に彫られています。
東の二番旗の締太鼓は完成に近い状態でした。
旗頭から下がっているジェーグヮーに付ける紐。過去の結び方(写真左)を参考にして同じ用に結ぼうとしていますが苦戦しています。ちなみに二箇所結んでいますが、上がタチムスン、下がアーケージュームスンという結び方だそうです。
西の方のアドバイスで無事結ぶことが出来たようです。今回は西の方がいろいろと東へ協力してくれて非常に助かっています。
青年会も作業をしていました。鉦鼓を叩く小さなハンマーのようなものにジェーグヮーを付ける作業です。
穴が空いたらそこへジェーグヮーを結んでいきます。
ちびっこもヤスリを使ってお手伝い。将来は青年会かな?
ボラにも新しいジェーグヮーを取り付けていました。
東御物での作業
西は完成したチナブを資料館へ移動していましたが、東御物ではチナブの製作が続いていました。
東のチナブ製作は一応終盤に差し掛かっていて、竹で組み上がったチナブを固定する作業が続いていました。麻紐を濡らしてきつく縛って固定していきます。
旗頭のメンバーを中心に少数でチナブ製作が続いています。
西からの助っ人もいました。
先輩方も応援で駆けつけてくれています。
東のチナブ製作はもう少しというとこです。
東御物から西御物へ行く途中にある仲間の殿にイソヒヨドリが佇んでいたのでパシャリ!「仲間の殿」は合併して津嘉山になる以前の仲間村にちなんだ拝所と言われています。
西御物での作業
西御物に到着したら既に仕上がった一番旗が外へ出されていました。
大屋の中では二番旗も最後の仕上げに取り掛かっていました。
大屋の中では青年会も作業中でした。締太鼓の紐をきれいに巻いています。
鉦鼓に紐をジェーグヮーを取り付ける作業でしょうか。
一番旗に続いて二番旗も外へ運びます。
2つの旗頭を無事外へ出しました。この後2つの旗を立てるようです。
旗頭を立てる
東西の御物を後にして資料館へ戻ってみると東の二番旗の旗頭がほぼ仕上がっていました(写真左)。21年前のもの(写真右)と比べてもほぼ一緒です。
仕上げまではもう少しですが、資料館の表へ出して、旗竿にくっつけて立ててみます。
まだ未完成ながら、製作に携わった身として空に掲げられた二番旗を見ると感動します!
一番旗も未完成ながら立ててみました。
まだ半分布を被せていませんが、やはり空へ掲げられると良いですね。
一番旗、二番旗に深い思い入れのある東の親頭もグッと来るものがあったようです。
その後、西御物へ行ってみると、一番旗を立てるところでした。
こちらは既に完成している旗頭で、全ての装飾が付けられています。梅の花が夕日を浴びてとても綺麗でした。
一番旗を見上げる49年生。見とれてます。
西御物メンバーも空に掲げられた一番旗に見とれています。特に製作指導に熱心だった方(写真左)はとても嬉しそう。
引き続き二番旗も立てます。
こちらもチヂン太鼓と紅白の結びが非常に綺麗です。
西は先に2つの旗頭を仕上げて、ようやく落ち着いたという様子でした。多少手直しがあるようですが、こうやって綺麗に並べるといよいよ大綱曳きという感じがしてきます。
夜になると中のライトが光ってさらに美しく見えます。
大綱曳きまで残り2週間!
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